今回は、世界中にある有名バー100店に対して、定番カクテルのうち最も人気が高いものを選んでもらい、ランキング形式で並べてみました。では早速、その結果を一緒に見てみましょう。
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オールド・ファッションド
甘いアメリカンウイスキーを使ったオールド・ファッションドが、なんと7年連続で、世界で最も人気のカクテルの王座に君臨しました。がしかし、今回は去年とは様子がやや異なっていたようです。今年のベストカクテルだと答えたバーは、昨年の35%から23%に減少していました。
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ネグローニ
カンパリと甘いバルサミコを使ったイタリアの伝統的なカクテルで、こちらも7年連続で、第2位の座に甘んじています。がしかし、投票率は昨年の13%から23%に上昇し、今後もっと人気が上昇しうるカクテルとなっています。ネグローニの魅力は、ジンの人気が高まると共に、少しずつ認知されつつあるようです。このままいくと次回は、首位に輝く可能性がありますね!
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ドライ・マティーニ
今年の第3位には、ドライ・マティーニが入りました。アルコールが効いたエレガントなジン・ベルモットの定番カクテルで、”純粋主義者”向けのドリンクです。ちなみに、回答したバーのうち約25%弱がドライ・マティーニを上位5位までに、2分の1弱が上位10位までに投票していました。
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マルガリータ
マルガリータは、昨年よりも順位を2つ上げました。テキーラとトリプルセックのカクテルで、これを首位に選んだ人の数は多くありませんが、46%が上位5位までに投票していました。
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エスプレッソ・マティーニ
エスプレッソ・マティーニは、英国の有名バーテンダーであるディック・ブラッドセルが、顧客を「目覚めさせ、破滅させる」ために調合したとされる、ウォッカとコーヒーを組み合わせたドリンクです。回答したバーの40%以上が上位10位までに投票しており、そのうち5%が第1位と回答しています。
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マンハッタン
マンハッタンは、回答したバーのうち36%が上位10位までに投票した結果、再び第6位に輝きました。ライ麦(たまにバーボン)とベルモットで作られるマンハッタンは、ウイスキーカクテル界においてオールド・ファッションドに次ぐ斬新な組み合わせかもしれませんが、それでも10%以上のバーが上位3位までの主力商品に投票しました。
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アペロール・スプリッツ
アペロール・スプリッツは、初ランクインを果たした新定番カクテルです。3割弱のバーが上位10位までに投票しており、スプリッツが好まれる時代の到来が伺えます。このドリンクはアペロールが主役で、プロセッコとソーダが入っています。1900年代にバルビエリ家が考案したアペロール・スプリッツは、日中に飲むのが一番と言われています。
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モヒート
キューバの伝統的なカクテルであるモヒートは、最近の流行ではないかもしれませんが、バーにおいていまだに強い存在感があります。大半のバーテンダーはかき混ぜられたミントを嫌うものですが、お客の間ではこれが根強い人気の理由となっています。その結果、ホワイトラム、ライム、ミントのロングセラードリンクとして親しまれています。回答したバーのうち約25%は、モヒートを上位10位までに選んでいました。